2021/01/05

CAESES Ver.5リリース

2021年1月4日にCAESES V5をリリースしました

 

 CAESES V5は、テクノロジーとユーザーエクスペリエンスの両方の観点から開発され、CAESESの新しい次世代ソフトウェアの始まりです。ユーザーが解決したい多くのタスクを容易に実施可能にします。今回はV5での変更点と新機能を紹介します。


1. マルチスレッドコアの使用

CAESES V5では作業実行時にマルチコアプロセッサ処理を実施します。並列化された作業実行は更新が高速になりました。さらに処理コアはユーザーインターフェイス処理から独立しており、バックグラウンドで実行されるため、ユーザーインターフェイスの応答性は維持され、更新実行中もGUI上での作業を続けることができます。特に大規模で複雑なプロジェクトでの作業がスムーズになります。下の動画はV4との比較動画になります。



2. 新しい3Dレンダリング手法

CAESES V5のレンダリングエンジンが更新され、高度化されました。リアルな反射、影、透明度を表すことで、ジオメトリモデルの表現がさらに鮮やかになりました。


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個々にサーフェスやパーツの材料による可視化設定を定義し、モデルを3D環境に配置します。レンダリング機能のグローバル設定、またはセクションビューやアイソメビューなどの専用の視点をすばやく切り替えられます。新しいレンダリングエンジンは、視覚化だけでなく、多数のファセットを持つような大規模モデルのレンダリング速度も大幅に向上させました。さらにCAESES  V5の新しいモーフィングツールで使用される3Dビューでの作業中のビュー応答が改善しています。


3. GUIの変更

 CAESES V5の新しいグラフィカルユーザーインターフェイスは、既存/新規CAESESユーザー様の設計ワークフローをより適切にサポートすることを目的として改良されました。より使いやすくなったGUIには新しいデザインとアイコンセット、明るいスタイルや暗いスタイルなど、モダンな環境を提供しています。


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新しいユーザーインターフェイスでは、ワークスペースの概念が導入されています。つまり、特定のタスクに合わせたウィンドウとメニューの配置です。モデリング、外部ツールとの統合、最適化のいずれの場合でも、適切なワークスペースには必要なものが含まれています。また新しく追加されたリボンメニューを使用すると、特定の機能に簡単にアクセスできます。最後に上級ユーザーまたは特定のプロジェクトのみを実施しているユーザーはユーザーインターフェイス自体をカスタマイズすることが可能で、ニーズに合わせて作業環境を調整できます。

 

4. 新しいモーフィング機能

スクラッチから新しいパラメトリックモデルを作成することは、最適探索時に不都合な場合があります。CAESES V5は放射基底関数(RBF)に基づく新しいモーフィング機能でインポートされたジオメトリを迅速、簡単、かつ柔軟にモーフィングさせることが可能です。ソースジオメトリ、ターゲットジオメトリをいくつかのカーブまたはサーフェスに定義、つまり、移動開始位置と移動先を指定し、変形量が計算され、ジオメトリに適用されます。


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さらに使いやすいインタラクティブモーフィング機能を用いて変形できます。変更する領域をスプレーで色付けし、モーフィング方向を定義、それに伴い変形するサーフェス、変形しないサーフェスを定義することで簡単にモーフィングが出来ます。


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5. 最適化実行時の次元圧縮手法

多くの設計変数を持つ複雑なパラメトリックモデルの最適化には、多くのシミュレーションが必要です。これは長時間シミュレーションを行う場合には実施不可能な場合があります。

  主成分分析(PCA)に基づくCAESES V5の新しい設計空間の次元圧縮方法は、元のパラメータ群を新しいパラメータ空間に変換します。新しく作成されたパラメータは形状には直接関係はありません、元のパラメータ群を表しているため、形状は変形します。


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元のモデルの形状変化を96%保持し、次元圧縮された4つの主要パラメータによるベーン形状変化


これにより、モデルの変化度合いを維持しながら、設計変数の数を減らすことができます。この圧縮された設計空間で最適化を実行すると、最適化プロセスが大幅に高速化されます。

 

6. プロジェクト設定用のカスタマイズ可能なインターフェース

 カスタマイズしたビューを使用すると、プロジェクトのセットアップを簡略化でき、カスタマイズされたビューを使用できます。経験豊富なCAESESユーザーは、複雑なプロジェクトやワークフローを経験の浅い同僚や顧客と共有するように設定できます。ワークフロー内のさまざまなタスクを、様々なページや一般的なユーザーインターフェイス等に分割できます。


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 このカスタマイズビューは、ローカル設定とリモート設定の両方でインターフェースを設定することができ、Webブラウザーを介して使用することもできます。

 

7. モデリングとプロジェクトのハンドリング改善

 モデリング機能や設定箇所のプルダウンメニューが階層構造となり、数多くの機能から使用する機能を選択する際に簡単に選択が可能になり、またプロジェクト自体もより分かりやすい表示形式になりました。

 

8. オブジェクトタイプの選択

オブジェクト、例えばポイント、カーブ、およびサーフェス等を生成後に作成方法等を変更でき、またその際に他のオブジェクトとの依存関係も壊すことがありません。オブジェクト作成後により良い手法を検討することが可能となり、個々の機能、オブジェクトタイプを事前に知る必要がなくなりました。

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9. ポイント、カーブ、サーフェス、ブリップなどのオブジェクト後処理操作

オブジェクトタイプのトリミング、変換、反転、拡張などの後処理操作により、画像や変換オブジェクトを必要とせずに直接変更できるようになりました。これにより作業自体がスピードアップし、プロジェクト構造がスリムになります。


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10. オブジェクトツリー検索

新しい検索機能は、特に複雑なプロジェクトのオブジェクトツリーから特定のおぶいぇくとを検索するのに役立ちます。


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11. ヘルプの改善

ドキュメントがリニューアルされ、ドキュメントセンターはCAESES内からすべてのヘルプとトレーニングリソースへのアクセスが可能となりました。拡張検索機能を使用すると、オブジェクトタイプ、グローバルコマンド、サンプル、およびチュートリアルに関する情報をすばやく見つけることができます。


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探しているものが見つからない場合、またはサポートを利用する場合は、お使いの地域のサポートデスクに問い合わせください。また直接ヘルプデスクを利用される場合はCAESES内のドキュメントブラウザから新しいヘルプデスクに直接アクセスすることもできます。ヘルプデスクチケットはCAESESユーザーインターフェイスから簡単に作成でき、ユーザーインターフェイスとプロジェクトファイルのスクリーンショットを添付するオプションがあります。


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12. ライセンス管理

 新しいライセンスサーバーはライセンスの管理を容易にしました。マルチライセンスを利用されておられる場合、利用方法が改善され、以前は個別に設定が必要だったいくつかの管理タスクを実行できるようになりました。たとえばWebベースのフローディングライセンスを利用するへのユーザーの追加やハードウェアの変更などです。


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