2024/05/07

【リリース情報】TCAE 24.03

TCAEは、流体、構造、音響、最適化の機能を搭載しており、ライセンス無制限による効率的な解析と幅広いケースに対応できるロバストなアルゴリズムによって、お客様の開発・設計を支援いたします。


TCAE 24.03 アップデート内容一覧


全体更新

 1. Pythonスクリプトエディタのシンタックスハイライトを更新し、読みやすさを向上しました。また、シームレスなパッケージ管理を実現するため、pipを追加しました。

 2. 不要な出力メッセージの出現を抑制しました。

 3. Qtの新バージョンにより、レンダービューの不具合が修正されたことでよりスムーズな操作感を実現しました。

 4. ポスト処理機能をより強化するために、自作のスクリプトでPython Paraview インターフェースを活用することが可能になりました。

 5. スクリプト実行時に、スクリプトの説明が出力されるようになりました。

 6. OpenFOAMライブラリのリンクを更新し、Windows-Linux間でのプロジェクトの互換性がさらに向上しました。

 7. チェックセットアップの際により明確なメッセージを出力するよう更新したため、プロジェクトの状況を正しく知ることができます。

 8. GUIのツールチップをより分かりやすくなるように更新しました。さらに、ライセンス情報がレポートのフッターに追加されます。また、GUIの各ボタンは、使用できないときはグレーアウトし、プロジェクトの設定変更はポップアップウィンドウで承認された後のみ行うことができる仕様になりました。


メッシュモジュールTMESHの更新

 1. メッシュの確認機能がさらにロバストになり、メッシングの並列実行による作業効率化を提供します。また、レポートに記載されるメッシュ情報の部分が再設計され、読みやすくなりました。

 2. メッシュ作成の進行表示における不具合を修正しました。


流体解析モジュールTCFDの更新

 1. Internal PointがBounding Box内に留まることを確認するチェック機能の追加と、計算中のスピードラインタブの閲覧有効化を行いました。また、層流解析時の乱流設定の無効化と、非定常計算時の収束チェックオフができるようになりました。

 2. より正確な圧力単位に加工し、設定が適切であることを確認する新しいチェック機能が追加されました。

 3. 新しい速度単位(fps, mph)が追加され、圧力単位については常にパスカルでの入力であり、TCAEによって動圧への変換が行われます。


音響解析モジュールTCAAの更新

 1. 複数のオブザーバのCSV形式での座標定義や、レポート内のポーラープロットグラフのソースの周りに円形分布として追加できるようになりました。さらに、TCAAにもプローブの追加機能が導入されました。

 2. ノイズサウンドの再構築における不具合を修正しました。より正確な音響表現を提供します。


最適化モジュールTOPTの更新

 1. 最適化の前にベースラインによる計算実行を設定する機能を追加し、DIRECTアルゴリズムではDOEなしで最適化を実行することが可能です。

 2. TOPT実行中のGUI応答性を改善しました。

 3. TOPTのセットアップで起こりうる問題に対する警告の追加と、よりスムーズなパフォーマンスのためにアルゴリズムと最適化パラメータを修正しました。


チュートリアルの更新

これまでの豊富なチュートリアルに加えて、揚力係数の最適化に関する新しいTOPTチュートリアルや、TCAAチュートリアルを提供します。


TCAE 24.03に関するお問い合わせについては、info@fstech.jpまでご連絡ください。

お問い合わせをお待ちしております。