遠心ポンプの性能向上は、社会のエネルギー需要に対する負担の軽減が見込めます。
このケースでは、汎用熱流体解析ソフトウェアAICFDを使用して、遠心ポンプの揚程と軸動力を解析し、実験値との比較を行います。
解析する遠心ポンプのモデルを図1に示します。
図1:解析形状
メッシュモデルを図2に示します。また、非構造メッシュを採用し、総セル数は120万となります。
図2:メッシュモデル
図3:ブレード部近傍
解析条件を表1に示します。
表1:解析条件
入口条件 | 69.46[L/s] |
出口条件 | 静圧 0[Pa] |
回転速度 | 980[RPM] |
乱流モデル | Standard k-epsilon |
AICFDの解析結果は以下となります。
図4:静圧コンター図
図5:全圧コンター図
図6:速度ベクトル図
実験値と解析結果の比較を表2に示します。
表2:結果比較
入口流量 [L/s] | 出力 [kW] | 揚程 [m] | |
実験値 | 69.46 | 26.80 | 39.40 |
AICFD | 69.46 | 26.34 | 38.70 |
偏差 | - | 1.70% | 1.70% |