電気自動車のモータ熱設計の最適化

 近年、モーターに対する大きな要求項目の一つとして高出力化が挙げられ、発熱量増加に伴い、これまであまり論じられなかった冷却性能検討をCAEを用いて実施することが必要になっています。ここではモーター冷却性能を向上する手法の紹介、具体的には高出力化したEVシステムの冷却性能向上をCAESES®を中心としたモデル作成、CFD最適化計算を用いて実施した内容を紹介致します。

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CAESES®を用いたモーター全体モデル

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冷却流路のパターン検討

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ステータ及びローターの形状特徴変化の様子


CFD計算によるオリジナルモデルの温度分布は下記の通りです:

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 冷却流路寸法を設計変数にして、CAESES®を用いた最適化を実行しました。最適探索実施により最高温度は96.4℃から92.9℃に3.5℃下がりました。



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