CAESES®開発元のFRIENDSHIP SYSTEMS社では、以前F1リアウイングの設計最適化プロジェクトに取り組みました。
このプロジェクトは、車体全体を用いたCFD解析をベースとしていたため、車体全体のジオメトリをCAESESにインポートし、初期形状のリアウイングのみをパラメトリックモデルに置き換える必要がありました。
CAESESのCAD機能を使用して作成された柔軟なパラメトリックリアウイングモデルについて紹介しています。
使用されたF1車体モデル
ウイングモデルは、主翼とフラップで構成されており、CAESESのメタサーフェス機能により分布関数を用いて制御されています。
分布関数の定義により、既存ソフトウェアでは難しい複雑形状の最適化や、設計者のアイデアを取り込みやすいモデリングが可能となります。
これらの関数による形状変更を自動化し、最適化アルゴリズムによって最適候補解の取得を目指します。
以下が分布関数によるパラメトリックモデルの変形例です。
gif内の変形定義は、モデルの対称性を活かして、ウイングの中心から外側方向に向けて制御関数が定義されています。
従って、分布関数の左側を調節するとウイング内側、分布関数の右側を調整するとウイング外側が変形します。