CAESES開発元のFRIENDSHIP SYSTEMSでは、以前F1リアウイングの最適化に取り組みました。車体全体を用いたCFD解析をベースとしていたため、車体全体のジオメトリをCAESESにインポートし、初期形状のリアウイングのみをパラメトリックモデルに置き換える必要がありました。本事例では、CAESESの特別なCAD機能を使用して作成されたリアウイングのパラメトリックモデルについて紹介します。
■使用ソフトウェア:CAESES
図1:使用されたF1車体モデル
ウイングは、主翼とフラップで構成されており、CAESESのMeta Surface機能により分布関数を用いて制御されています。分布関数の定義により、既存ソフトウェアでは難しい複雑形状の最適化や、設計者のアイデアを取り込みやすいモデリングが可能となります。これらの関数による形状変更を自動化し、最適化アルゴリズムによって最適候補解の取得を目指すこととなります。以下に分布関数によるパラメトリックモデルの変形例を示します。
gif内の変形定義は、モデルの対称性を活かして、ウイングの中心から外側方向に向けて制御関数が定義されています。従って、分布関数の左側を調節するとウイング内側、分布関数の右側を調整するとウイング外側が変形します。
本事例は、CAESES®開発元のFRIENDSHIP SYSTEMSからの提供事例を日本語翻訳したものとなります。