【AIFEM】自動車ドアのたるみ解析

はじめに


汎用有限要素法解析ソフトウェアAIFEMを用いて、自動車ドアのたるみ解析を行います。ドアの剛性と強度は、ドアの信頼性に直接影響しするとともに客室の密閉性にも影響を及ぼします。そのため、ドアの構造や強度を解析することで、特定方向の変形と応力の極値が許容値以下かどうかを評価することが重要となります。同時に、ドアのたるみ解析は、コストと軽量化の設計計画を検討するためにも使用されます。


解析形状と条件について


解析対象となるジオメトリを図1に示します。取り付け用のヒンジ部分(赤三角)とドアロック部分(緑三角)には拘束条件が定義されており、垂直荷重として500[N]が与えられます。


a.PNG

図1:解析対象と条件


b.PNG

図2:メッシュモデル


解析メソッドとして、RBE2/3およびMPCmulti-point constraint)を使用します。


解析結果について


AIFEMの解析結果を以下に示します。最大変形量と最大応力については参考データとの比較をおこなっており、同等の結果を取得することができました。


c.png

図3:変形コンター図


d.png

図4:局部応力コンター図


表1:参考データとの比較


最大変形量[mm]

最大応力[MPa]

AIFEM

3.722

260.9

参考データ

3.21

260.9