【AIPOD】バッテリーパックビーム構造の最適化

はじめに


汎用最適化プラットフォームAIPODを用いて、バッテリーパックビーム構造の最適化を実施します。モデリング、メッシング、シミュレーションのそれぞれの役割を担うソフトウェアをAIPODで連携させることで、自動車に使用されるバッテリーパック構造を最適化し、ビーム構造の軽量化を実現します。


最適化仕様と条件について


モデリング、メッシング、シミュレーションには外部ソフトウェアを使用しており、AIPODで最適化プロセスを構築します。

AIPODには外部ソフトウェアを連携させるダイレクトインターフェースが搭載されており、柔軟にプロセス構築を行うことが可能です。


モデリング:ビーム構造断面のパラメトリックモデルの作成、設計変数は断面の寸法7つ

メッシング:モデリングされたバッテリーパックおよびビーム構造のメッシュモデル作成

シミュレーション:構造解析ソフトウェアによるシミュレーション



最適化の設計変数は7つの断面寸法であり、目的関数は質量最小化となります。制約条件には1次固有振動数が設定され、制約下における最適な形状をAIPODに搭載された最適化アルゴリズムが探索を行います。


最適化結果について


AIPODによるバッテリーパックビーム構造の最適化により、1次固有振動数の要件(>=55Hz)を満たす形状で、質量を16.71%削減しました。


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図1:ベースモデルと最適化モデルの形状


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図2:ベースモデルと最適化モデルの1次固有振動数と質量