EV/PHV/FCV車モーターの冷却解析

はじめに


汎用熱流体解析ソフトウェアAICFDを用いて、EV/PHV/FCV車モーターの冷却解析を行います。

解析の主要な目的は、モーター内の熱源であるコイル周辺の温度を検証することです。


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図1:解析対象


解析条件について


解析条件には以下を設定します。


表1:解析条件

冷却水入口条件

流量 15 [L/min]、温度 70 [℃]

壁面熱伝達境界

熱伝達係数 5 [W/(m2・k)]

環境温度 105 [℃]

コイル端部銅損

1443 [W]

コイル銅損

1265 [W]

ステーター

882.55 [W]

ローター

46.45 [W]

コイルおよびコイル端部の材質

ローターおよびステータの材質

電磁鋼板

残りの部品の材質

作動流体


解析結果について


AICFDの解析結果を以下に示します。


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図2:モデル表面温度分布


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図3:中央断面温度分布