はじめに

汎用熱流体解析ソフトウェアAICFDを用いて、船体にかかる抵抗を解析します。混相流VOFモデルは、航行中に船舶が受ける抵抗を正確に分析することができるため、船舶設計の最適解を導き、船舶の可用性と経済性を向上させることができます。AICFDを使用して、異なる航行条件下で4つの標準船舶モデルの抵抗値を計算したところ、実験結果と比較して誤差は3%未満となりました。

解析結果

AICFDの解析した中で、KCS船型とDTC船型の結果を以下に示します。

図1：KCS船型とDTC船型の体積分率、速度分布、圧力分布

結果比較

KCS船型の抗力係数をもとに、AICFDの解析結果と試験データを比較しました。

図2：フルード数によるKCS船型の抗力係数変動