【AICFD】M6翼の遷音速流れ解析

はじめに


汎用熱流体解析ソフトウェアAICFDを用いて、M6翼の遷音速解析を行います。M6翼は遷音速流れを研究するための古典的なテストケースであり、フランスの航空宇宙研究所ONERAによって設計された半無限長の翼型です。M6翼は、特定の条件下で翼に現れる衝撃波や衝撃波後ろの膨張波など、典型的な遷音速の翼型特性を備えています。


解析条件について


解析条件には、以下の3つを採用しています。


表1:解析条件

マッハ数

0.84
迎え角3.06[deg]
レイノルズ数1.172×10^7


解析結果について


AICFDの解析結果を以下に示します。


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図1:静圧分布


また、AICFDの解析結果と実験および他社製品にて、翼面圧力係数分布の比較を実施しました。


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図2:翼面圧力係数分布